ミスミグループは9日、連結子会社である駿河精機が焼結部品、超硬合金部品、精密プレス部品の製造・販売事業から撤退すると発表した。
これら事業は、1980年に富士通シンターとして事業を開始し、超精密金型技術を活かして精密機器・産業機械・自動車用部品などの製品開発・量産を行ってきた。
創業から2003年10月に駿河精機が事業を吸収合併するまでの23年間は、ほぼ毎年赤字を計上し、業績不振が続いていた。駿河精機との合併以降は経営改善に取り組み、2005年4月に駿河精機がミスミグループ傘下に入ったことに伴い、ミスミグループとして収益改善努力を加速し、その効果で収益は一時的に改善した。
しかし、世界的な不況の影響によって昨年11月以降受注が大幅に減少し、業績が急速に悪化した。ミスミは今後の収益構造の更なる改善、黒字体質の確立は難しいと判断し、事業撤退を決定した。
これらの事業を運営するいわきファインテクノロジー事業部は9月30日で操業を停止する。