新日本石油は、大手需要家との交渉の結果、ベンゼンの4月の契約価格を1t当たり前月と比べて145ドルアップの540ドルと、大幅に引き上げることを決定した。
価格低迷により域内ベンゼン生産が限定的となっている状況で、中国の景気刺激策を受けスチレン系誘導品需要が回復、原料であるベンゼン需給に引き締まり感がでたことから、アジアスポット市況が3月後半に急上昇した。これに伴って4月の契約価格も145ドルの値上げで決着した。
国内価格換算想定値は、1kg当たり58.5円となる。これで3か月連続の値上がり。