以前のBMW 『7シリーズ』といえば、ステアリングコラムに設けられた小さな電子レバースイッチによってシフトポジションを切り替えることに象徴される、電子制御だらけの車という印象があった。
新型ではシフトレバーが復活したものの、電子・電動機能を多数装備することは受け継がれている。
シフトレバーの場所変更について、BMWでは「iDriveのコントローラーとセットで最適な位置になった」と説明する。一般的な位置に戻ることにより、ステップトロニックのマニュアル操作でシフトポジションを選択する際も、一般的な車と同等の操作感となった。
ただし、それ以外では電子制御が盛りだくさんだ。現在では電子スイッチのパーキングブレーキは珍しくなくなってしまったが、パーキングブレーキは従来同様に電子スイッチによるもの。シフトレバーの手前にスイッチが配置され、力は全く必要ない。
また、シフトレバー横には、シフトタイミングだけでなくエンジン特性、サスペンション設定、パワステのアシスト量を一括で変更できる「ダイナミック・ドライビング・コントロール」のスイッチが配置される。走行系の操作は、シフトレバーとその周囲に配置され、より操作しやすくなっている。