シュワ知事、水素燃料スポーツカーにひと目ぼれ!?

エコカー 燃費

米国カリフォルニア州のアーノルド・シュワルツネガー知事は10日、Ronn(ロン)モーターカンパニー社の『スコーピオン』に試乗した。雑誌でスコーピオンの記事を見て興味を持った知事の要請で実現したもので、水素燃料スポーツカーの世界を初体験した。

スコーピオンは米国テキサス州の新興メーカー、ロンモーターカンパニー社が2008年11月のSEMAショーで初公開したスポーツカー。そのハイライトは水素とガソリンを混合して走行できる点にある。

水素自動車は大手メーカー数社が開発しているが、重く高価な水素タンクがネックとなり、普及には程遠い状況。そこで、ロン社は水から水素を作り出すシステムを開発し、スコーピオンに搭載した。

水を電気分解して水素を生成し、それを動力源に使うアイデアは1990年代に米国で実用化されたといわれる。スコーピオンには容量11.3リットルの水タンクを搭載。この水から作り出した水素を、ガソリン60%に水素40%の割合で混合し、走行する。水は約1600km走るたびに補給するだけでよく、重い水素タンクを搭載する必要がなくなった。

エンジンは米国向け『アコード』などが積むホンダ製の3.5リットルV6。これをツインターボ化することで、最大出力450psを絞り出す。カーボンファイバー製のボディは車重950kgに仕上げられ、0-96km/h加速3.5秒、最高速320km/hというパフォーマンスを実現する。それでいて、燃費は17km/リットルというから、シュワルツネガー知事が興味を示すのも無理はない。

ちなみにシュワルツネガー知事がスコーピオンを知ったのは、雑誌『メンズジャーナル』の記事で、そこには「神が乗るスポーツカー」の見出しとともに、スコーピオンが紹介されていたという。すでにスコーピオンは米国で販売されており、価格は15万ドル(約1500万円)だ。

ロン社のロン・マックスウェルCEOは「知事が我々の技術に関心を持ってくれたのは非常に光栄なこと」とコメント。試乗を終えたシュワ知事からのコメントは届いていないが、世界一厳しいといわれるカリフォルニア州のエコ政策を推進するうえで、新たなヒントを得たもようだ。
《森脇稔》

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