タタモータースは3日、ジュネーブモーターショーでコンセプトカー『プリマ』を発表した。ピニンファリーナがデザインを手がけたコンパクトな高級セダンである。
タタといえば23日に10万ルピー(約28万円)で発売予定の『ナノ』に注目が集まっているが、1998年に『インディカ』という小型ハッチバックを独自開発。2003年には英国ローバー社に『シティローバー』のネーミングでOEM供給し、欧州市場進出を果たしている。『プリマ』はインディカの上に位置するロワプレミアムセグメント参入を狙って開発された。
デザインはイタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナに依頼。ヘッドランプよりもグリルを下に配置することで、いままでなかった個性的な表情を作り出した。強く寝かせたCピラーは、ピニンファリーナの得意とするところで、クーペのような美しいシルエットを形成している。
ボディサイズは全長4680×全幅1743×全高1532mm、ホイールベースが2700mm。装着されるタイヤサイズは215/45 R17。タタは「高級セダンに求められる広い室内や快適性を実現した」と胸を張る。
プリマの考え方は市販モデルへ受け継がれ、2011年に発売される予定。果たして、プリマはナノに負けないくらいのインパクトを与えることができるだろうか。