商船三井は、関係会社の日本エンジニアリングが開発したマイクロ波センサーを利用したクレーン安全監視システム『ホークアイ』を東京国際コンテナターミナルのトランスファークレーンに導入した。
このシステムは、より安全に、確実な荷役作業をクレーンオペレーターに促し、ターミナル内の事故防止を図るのが目的。マイクロ波を利用したクレーン安全監視システムは世界でも例がなく、現在、特許を申請中。
同システムは、クレーン上部に設置したセンサーが、クレーンと段積みされているコンテナ上部との距離を計測し、荷役中におけるコンテナ同士の接触・将棋倒しを防止する。また、クレーン下部に設置したセンサーは他のクレーンや、車両との相対距離を計測し、その距離内での最大許容速度を随時クレーンに指示することで、接触事故を防止する。マイクロ波は従来のレーザー・超音波方式と比べ、天候による影響を受けにくいのが特長。
商船三井は、このシステムを自営コンテナターミナルに順次導入する予定で、グループをあげてコンテナ荷役の安全性・確実性の向上を図る方針だ。