ホンダは23日、東京・青山の本社で社長交代の記者会見を行った。その席上、次期社長に内定した伊東孝紳専務は「光栄だというのが47%、これは参った、大変になりそうだという気持ちが53%」と、福井威夫社長から打診を受けた時の心境を述べた。
今のホンダは未曾有の自動車不況やF1からの撤退で、社内が「意気消沈している」(伊東専務)という。
「ホンダはもともと楽しい会社で、その会社が出すものは面白いと言われていた。私の仕事はまさにその具現化につきる」
顧客がホンダの商品を買ってよかった、楽しい。それが販売を手掛ける営業部隊の喜びにつながり、また開発や生産に携わる人にとって、つくる楽しさにもつながる。「喜びの輪が回る会社というのが理想」と伊東次期社長は強調した。