BMWノースアメリカは12日から、「BMWアートカー」の展示をロサンゼルスで開始。2005年にドイツからスタートした「BMWアートカーワールドツアー」が、いよいよ米国にも上陸した。
BMWのアートカーは1975年、米国の彫刻家アレクサンダー・カルダー氏が友人のレーシングドライバー、エルベ・ポーラン氏のために描いたのがルーツ。ポーラン氏のBMW『3.0CSL』は、1975年のル・マン24時間レースに参戦し、速さとアートを融合させたという点で話題となった。その後、アンディ・ウォーホル氏やディヴィッド・ホックニー氏など、有名アーチストがアートカーを手がけ、一躍その存在を有名にした。
米国での最初の展示は、ロサンゼルス郡立美術館が舞台。2月12-24日まで、アートカーが同美術館のグランドエントランスに展示され、入場無料で見学できる。アートカーはフランク・ステラ氏の『3.0CSL』(1976)、ロイ・リキテンシュタイン氏の『320iグループ5仕様』(1977)、アンディ・ウォーホル氏の『M1グループ4仕様』(1979)、ロバート・ラウシェンバーグ氏の『635CSi』(1986)など。いずれも独特の世界観を表現した傑作だ。
アートカー世界ツアーは、3月24日から4月6日まで、ニューヨーク市のグランドセントラルターミナルに場所を移し、さらにその後、メキシコへ移動する予定。すでに東京では2008年4月に開催済みだが、2010年まで、世界各地でBMWの魅力をアピールしていくことになる。