横浜ゴムが発表した第3四半期(2008年4 - 12月)の連結決算は、売上高が前年同期比0.2%増の4106億円となった。タイヤ事業が増収を確保し、ほぼ横ばいとなった。
営業利益は同43.8%減の173億円、経常利益は同68.9%減の88億円。当期純利益は同99.1%減の2億円。
原材料高や円高に加え、需要の急減に伴うタイヤやホースの生産性悪化などが響いた。円高で外貨建て売上債権や海外子会社の借入債務などの換算差損が生じた。在庫未実現利益の消去に関する繰延税金資産を取り崩したことで税負担が増え、減益幅が拡大。
タイヤ事業は、昨年10月以降、急激な需要減で販売が急落しているものの、4 - 9月の国内新車向けや海外販売が好調だったため増収となった。しかし、原材料高や円高の影響に加え、販売量の拡大による販売経費の増加で、利益は減少した。
MB事業はコンベヤベルト、ゴム支承は伸びたものの、需要低迷の影響でホース、シーリング材、航空部品、ゴルフ用品の売り上げが落ち込んだ。