BMW X5…デビュー10周年

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BMWは12日、『X5』が誕生から10周年を迎えたことを明らかにした。初代X5は1999年のデトロイトモーターショーで発表。現行の2代目モデルを含めた10年間の累計販売台数は、84万5000台に達する。

X5はBMWとして初めてSUV市場に参入したモデル。BMWはX5を「SUV」ではなく、「SAV」(スポーツ・アクティビティ・ビークル)と呼んでおり、他のBMWと同じく、運転する喜びが最大限に得られるモデルとして企画された。

その後、BMWのSAVシリーズは、『X3』、『X6』とラインナップを拡大。2009年後半にはSAVの入門モデルとして、『X1』が投入されることも決定している。

X5は米国カリフォルニア州のスパータンバーグ工場で生産。2代目となる現行モデルは2006年秋に発売された。初代のコンセプトを受け継ぎながら、室内空間の拡大などにより快適性が向上。フルタイム4WDシステムは前後に駆動トルクを配分でき、DSC(ダイナミック・スタビリティ・コントロール)と統合制御される「Xドライブ」に発展した。

環境性能もアップしており、例えば、トップグレードのX5「4.8i」の4.8リットルV8は、最大出力355ps、0-96km/h加速6.4秒の性能を発揮しながら、燃費は初代X5「4.4i」の4.4リットルV8よりも約14%改善。排気量を400cc拡大し、最大出力を約70ps引き上げながらの燃費改善は立派といえる。

BMWは今年後半、X5に最強仕様の『X5M』を追加することを表明しており、BMWの究極のSAVに、期待が高まる。

《森脇稔》

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