19日午後、香川県坂出市内の市道で、自衛隊香川地方協力本部の公用車と原付バイクが出会い頭に衝突する事故が起きた。
原付バイク運転の男子高校生は逃走する公用車を追跡したが、その際に急発進した公用車が故意に衝突、高校生は軽傷を負った。警察は公用車を運転していた陸上自衛隊・丸亀地域事務所に所属する43歳の2等陸曹を傷害容疑で逮捕している。
香川県警・坂出署によると、事故が起きたのは19日の午後3時30分ごろ。坂出市内の市道交差点で乗用車と原付バイクが出会い頭に衝突。乗用車はそのまま逃走した。
原付バイクを運転していた18歳の男子高校生は逃げるクルマを追走。約10分後、衝突事故の現場から1.7km離れた坂出市江尻町付近の資材置き場に隠れるようにして止まっていたクルマを発見した。
高校生が近づこうとしたところ、これに気づいた運転者はクルマを急発進させた。この際にクルマの右ドアミラーが高校生の体に当たり、弾みで転倒。高校生は手などを打撲する軽傷を負ったが、クルマはさらに逃走している。
通報を受けた警察では悪質ひき逃げとして捜査を開始。坂出市周辺で検問を実施した結果、目撃情報に酷似したクルマを発見。運転していた陸上自衛隊・丸亀地域事務所で広報官として勤務する43歳の2等陸曹から任意で事情を聞いたところ、ひき逃げや故意に接触させた事実を認めたため、翌20日に傷害容疑で逮捕した。
事故を起こしたクルマは陸上自衛隊の公用車。調べに対して2等陸曹は「懲戒処分が怖くて逃げた」などと供述しているようだ。