ホンダの近藤広一副社長は17日の年末会見の席上、来期(2010年3月期)の業績展望について、11月の世界的な新車市場の大幅縮小が「いつまで続くか把握できない」としたものの「われわれ経営メンバーとしては赤字は絶対避けたい」と、強調した。
ホンダは同日、09年3月期の業績予想を下方修正して発表した。近藤副社長は当面の収益改善策として「投資の見直しやコストダウン、経費削減など短期間に改善できるものは思い切って進める」と述べた。
現時点では、経営環境の底打ちはつかみづらい状況だが「回復のサインは米国経済の動向から出てくるので注視していきたい」と語った。
09年の米国新車市場については「今の段階では1250万台くらいで考えているが、多少下ぶれしても仕方ない展開になっている」との見通しを示した。