独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、ボリビア共和国の首都ラパスで、同国鉱山公社のCOMIBOL及び地質鉱山技術サービス局(SERGEOTECMIN)との間で、共同調査の実施に関する覚書を締結した。
ボリビアでのCOMIBOL、SERGEOTECMINとの共同探鉱は、アンデス高地西部のメンドーサ地域を調査地域とし、衛星画像解析と現地評価調査などにより有望地区を絞り込むのが目的。
今回の覚書は、今年2月、JOGMECの招聘で同国エチャス鉱業冶金大臣及びミランダCOMIBOL総裁が来日の際、ボリビア側からJOGMECの衛星画像解析技術を用いた共同探鉱に期待が寄せられていたもので、その後の交渉の結果、締結に至った。
署名に先立ち、ボリビア訪問中のJOGMEC藤田副理事長はエチャス大臣と会談し、未開発の鉱物資源を豊富に有しながら開発の進まないボリビアにおける探査活動の重要性で認識が一致した。
ボリビアでは2007年5月の大統領令により新たな探鉱鉱区では全てCOMIBOLが参加することとなり、民間企業のみでの鉱区取得は認められていない。この新制度の下で本覚書締結により、ボリビアにおけるCOMIBOLとの共同探鉱事業推進が更に発展することが期待される。