光岡自動車の新型『卑弥呼』(ヒミコ)は、強い求心力、品格、美貌を備えた女王の姿を重ねてネーミングされた。同社は、先代『ラ・セード』を男性的な王に例えるならば、この卑弥呼は女王にあたるとし、女性的な感性を取り入れたクルマに仕上げたという。
同社会長の光岡進氏は、「気品と優雅さがある心の豊かな人に乗ってもらいたいという意味を込めてネーミングした」と語る。デザインを担当した青木孝憲氏も「ぜひとも女性に乗ってもらいたい」と話す。
「ラ・セードのアメリカンドリーム的な派手なクルマはもう恥ずかしく感じてきた。だから今回は、日本人の心というか、少し控えめで奥ゆかしい、かつ高級感と気品があるクルマに仕上げた」と光岡氏。
卑弥呼のターゲット層と同年代の光岡氏は、このクルマを眺めながら「年間35台目標は控えだ。もっと売れると思う」と力を込めていた。