【スズキ スプラッシュ】走りの良さが分かるドライバー向け

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スズキは新型コンパクトカーの『スプラッシュ』を発売した。スプラッシュの欧州仕込みのフットワークは安定感が高く、曲がりくねった山道でも軽快に駆け抜けることができる。

実際に、スプラッシュに乗ってみたフィーリングは、どちらかといえばクルマを走らせることが好きな男性向けのコンパクトカーに作られているように感じた。

エンジンは、1.2リットルなのでパワー感はソコソコだが、高回転まで回せば意外なほどキビキビと走ってくれる。感覚的にはVW『ポロ』や欧州フォードの『フィエスタ』のような、足回りのレベルが非常に高いハッチバックに仕上がっている。

アシスタントチーフエンジニアの鈴木正倫さんは「スプラッシュは欧州で開発され、若々しいスタイリングや色使い豊かなモダンなインテリアを特長として、友人や家族との外出を楽しみたい若い女性ユーザーや初めてクルマを買うようなエントリーユーザーをメインターゲットにしています」と語る。

確かに、スプラッシュの内外装は女性ユーザーにも好感を持ってもらえるパッケージングに仕上がっている。しかし、シートやサスペンションの硬さは、走り好きな男性にとっては難なく受け入れられるはずだが、国産車のソフトな乗り心地に慣れ親しんだ若い女性の場合では、少し固いと感じるに違いない。

入門者や若い女性向けとはいうが、実際には、輸入車の経験者や欧州コンパクトカーなどを検討している、走りの良さが分かるドライバーがスプラッシュを買っても高い満足度を得られるに違いない。

《岡島裕二》

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