日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が1日発表した11月の新車販売速報によると、総台数は前年同月比18.2%減の36万8884台と大幅に落ち込んだ。8月以降4か月連続のマイナスであり、景気後退の影響が鮮明になった。
同月は登録車が3割近いマイナスとなった。軽自動車はほぼ横ばいであり、自動車ユーザーが燃費性能や税金など維持費にも敏感になっていることを裏付けた。
登録車は27.3%減の21万5783台で、とくに普通乗用車は32.4%減の8万1061台と、不振が際立った。登録車は4か月連続のマイナスであり、ここ2か月は2ケタ減となった。一方の軽自動車は0.7%減の15万3101台で、2か月ぶりのマイナスだった。新モデルが相次いでいる乗用車は3.3%増加した。
同日新型『フェアレディZ』を発表した日産自動車の志賀俊之COOは、「店頭への来場者が少ないし、商談にも時間がかかる。消費マインドが冷えている」と、販売の前線は厳しい状況にあると指摘した。