ヤナセ、水性塗料導入工場を拡大

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ヤナセは、BP(車両板金塗装)工場のうち、関西地区にある「BPセンター茨木」にデュポンの水性塗料を導入した。昨年導入したBPセンター横浜に続き、ヤナセの内製BP工場としては2か所目で、今後、同社は水性塗料の使用をさらに他の内製BP工場にも拡大・実用化していくことにより、環境問題への対応を強化する。

同社は、昨年4月からスタンドックスの水性塗料「スタンドハイド」をパイロット工場であるBPセンター横浜に導入したが、1年を通じて検証を重ねた結果、BPセンター茨木にも展開することにした。
 
ヤナセBP推進部では、BPセンター横浜がスタンドハイドの導入を開始すると同時に、BPセンター茨木でも作業者の水性塗料(塗装)に関する基礎教育を開始した。

BP業界では「勘・経験・伝承」といわれる塗装技術の作業訓練が多い中、同社では「作業のマニュアル化」を徹底、理論の習得を図っている。BPセンター横浜での導入時と同様、デュポンの全面協力で実地トレーニングを行い、8月下旬から実車での本格的な塗装作業を開始した。小さなパーツから側面パネルへと徐々に塗装面積を広げ、10月上旬には全塗装した。現在は徐々に使用量や使用範囲を広げ、今後、実用を本格化する。
 
同社は、以前から水性塗料導入に対して、すべての内製BP工場に求められている最高レベルの補修作業品質を、スタンドハイドを使用した作業でも維持できるのかを検証してきた。確証を得たことで、今回、新たにBPセンター茨木に導入し、スタンドハイドを積極的に実用化する。水性塗料を使用して溶剤型塗料を超える高品質の補修作業を提供、顧客から選ばれる品質を目指す。
 
今後、様々な色のバリエーション、曲面の多い難易度の高いパーツにも使用し、さらには新車ラインで水性塗装された乗用車は、水性塗料で補修できるよう、より高品質の水性塗装を追及する。また、ヤナセは、すでに導入した工場で蓄積した水性塗料の実用化へのノウハウを、今後、他の全国の内製BP工場や「YANASE The Bodyshop Network」の多くの協力工場にも展開していく予定だ。

《レスポンス編集部》

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