いすゞ自動車は5日、2008年度第2四半期決算説明会を行った。その席上、細井行社長は一般論と前置きしながら「アライアンスは必要」と強調した。
現在、環境、省燃費、代替エネルギーに対するニーズは強く、それに対応して、ディーゼル、燃料電池、電気、ハイブリッドとクルマの開発が進んでいる。しかし細井社長は、一企業がそれらのクルマをすべて市場で受け入れられる価格で提供できるところはないと考えている。
そのため、得意の分野を持っているところと連携する必要があるというわけだ。「いすゞはアライアンスについて、すべての企業に門戸を開いている」と細井社長。いすゞの得意分野はディーゼルエンジンである。
金融危機によって、自動車業界は需要の低迷で減産を余儀なくされるなど厳しい状況に立たされている。しかし、環境への対応は待ったなしで迫られており、今後、環境を巡ってアライアンスが一段と加速する可能性が高い。いすゞはそんな中、ディーゼルエンジンで主役の座に立とうと狙っている。