GSユアサ、子会社が売上げを架空計上 320億円

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GSユアサ・コーポレーションは、子会社のGSユアサ・ライティング(GYL)の不適切な取引についての外部調査委員会から報告書を受理したと発表した。

調査結果によると、GYLの千葉営業所と代理店2社、照明関連器具の代理店など、合計8社の当事者が、製品の受け渡しなどは行わず、帳票だけで取引を行う架空売買、架空工事の請負を行っており、GYL以外の当事者に1 - 5%の利益があがる仕組みで、取引が循環するごとに販売額が膨れていった。
 
これらを主導していたのがGYLの千葉営業所の元所長で、営業所の業績を引き上げるため、売上げを水増ししたほか、元所長は不正な取引で利益を得ていた取引先から多額の現金を借り入れ、現在も返済していないことが明らかになった。
 
架空売上高は2005年3月期から2008年9月中間期まで、累計320億円で、連結純利益への影響は70億円。元所長は10月30日付けで懲戒解雇となったほか、GYLの社長、専務は辞任する。
 
さらに、GSユアサの会長、社長など役員、監査役も報酬の一部を返上する。

《レスポンス編集部》

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