いすゞ自動車は、クリーンディーゼルとシリーズハイブリッドシステムを搭載した「大型・中型路線ハイブリッドバス・プロトタイプ」を発表した。
今回開発した大型・中型路線ハイブリッドバス・プロトタイプは、中低速域で発進・停止の多い都市内走行を中心とする路線バスに適したシリーズハイブリッドシステムを搭載する。
このシリーズハイブリッドシステムはディーゼルエンジンとジェネレーター、電気モーター、リチウムイオンバッテリーで構成する。エンジンによってジェネレーターを駆動して発電し、発電した電力と制動時にモーターで電力として回生したエネルギーを大容量バッテリーに蓄電し、その電力でモーターを駆動して走行する仕組み。
この駆動システムでは、車両のスピードに関係なく、最も効率の良い回転数域のエンジン運転となるため、燃費向上や排出ガスの低減が図れる。
同社は、シリーズ式ハイブリッドシステムを早期に実用化して、日野自動車、三菱ふそうトラック・バスよりも遅れている環境対応車のラインナップを拡充する。