気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップ、内幕を分析するマスメディアクルージング。
2008年9月4日付
●自民総裁選、与謝野氏、出馬に意欲(読売・1面)
●ガソリン下落、170円台前週比5.5円安(読売・9面)
●本社世論調査、「早く解散を」56% 首相辞任「無責任」66%(朝日・1面)
●国産旅客機計画、富士重参加せず(朝日・11面)
●フォルクスワーゲン新型車発表(毎日・8面)
●日本板硝子が所得隠し、東京国政局指摘(東京・24面)
●タタ、25万円車に暗雲 工場建設中断、生産移転も(日経・9面)
●「プリウス」駆け込み需要、トヨタ、値上げ直前の先月(日経・11面)
●リチウムイオン電池、超小型車に搭載、ダイムラー、10年に実用化(日経・11面)
●低公害型ディーゼル車 日本市場に続々投入、日産、アウディ(日経・11面)
ひとくちコメント
衆院の解散・総選挙の時期について「できるだけ早く実施すべきだ」という回答が56%にも達していることが朝日新聞の全国緊急世論調査でわかった。きょうの同紙が1面トップで取り上げている。
調査は福田首相の辞任表明を受けて2、3の両日実施したもので、「できるだけ早く」は前回、8月30、31日の調査で43%だったのが、首相辞任という事態を受けて急速に高まったようだ。また、突然の辞任表明を「無責任だ」と思う人は66%、「そうは思わない」の25%を大きく上回ったという。
福田首相の辞任表明後の各紙をみると、自民党総裁選の候補者関連の記事が目立つ。たとえば、きょうの産経は小池百合子候補の始球式のスナップを1面で大きく掲載。他紙も似たり寄ったりである。
そんな中で、中曽根康弘元首相が「首相の職務の責任性を政治家もジャーナリズムも疎んじている。民主主義や日本の国家のあり方として、深く反省すべきだ」(産経に寄稿)と苦言を呈している。それはともかく、国民はコップの中の自民総裁選よりも、日常生活に影響する「ガソリン5.5円下落」(各紙)の記事のほうに関心を寄せているのではないだろうか。