日産自動車は1日発表した2009年3月期第1四半期決算で、米国のリース販売車両の残価目減りに対する引当てを420億円積んだと明らかにした。
ライトトラックを中心とする中古車価格の下落に対処するもので、2010年までにリースアップする全車両を対象にした。同社によると米国の4 - 6月期の中古車市況は、業界ベースで前年同期比6%程度下落している。
日産の第1四半期業績は、この420億円の引当てのほか、円高による為替影響で547億円の減益要因が発生、営業利益は前年同期比46.1%減の799億円にとどまった。
ただ、世界販売が年度計画を上回るペースとなっているほか、為替も期首想定より円安にあるなどにより、通期の業績予想は据え置いた。