ケンウッド、標準規格を推進する団体を設立---デジタル業務用無線システム

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ケンウッドは、アイコム、米国、カナダの業務用無線機器/測定機器メーカーと共同で任意団体「NXDN Forum」を設立し、米州での民間企業向けデジタル業務用無線システム標準規格の普及推進を中心とした活動を開始すると発表した。

ケンウッドのコミュニケーションズ事業は、連結売上高の約4割を占め、3つのコア事業の中で最も収益性の高い基盤事業だ。

その中の主力事業で、世界第2位のマーケットシェアを持つ業務用無線機器分野では、警察や消防などのパブリックセーフティ市場向け、ホテルや工場といったビジネス&インダストリー市場向けなどの業務用無線端末を主体とした事業を展開している。

事業は、欧米に本拠を置く販売子会社でのセールス・応用技術機能と、国内の開発・設計機能の連携を強化する取り組みの成果や、同分野の最大市場である米国市場の需要増加、新興市場の拡大などを背景に、好調に推移している。

また、無線方式におけるデジタル化の進展を新たなビジネスチャンスととらえ、積極的な戦略投資によって、昨年12月にはデジタル無線プロトコル「NXDN」方式に準拠したデジタル業務用無線機器「NEXEDGE」シリーズを米国で発売するなど、デジタル業務用無線機器の商品化やデジタル無線方式の研究開発を推進している。

この一環として、昨年、欧州では、任意団体「dPMR MoU Group」の発足に参加したが、今回米州市場でもデジタル業務用無線システムの標準規格の普及による、参加各社のデジタル業務用無線機器などの事業強化を狙いとして、「NXDN Forum」を設立した。

ケンウッドは、参加各社とともに、新方式によるデジタル業務用無線システムの標準規格普及に向けた活動を通じて、デジタル業務用無線機器事業の基盤形成を推進するとともに、同分野におけるプレゼンスの強化をはかり、業務用無線機器事業の一層の強化と中長期的な成長戦略を推進する。

《レスポンス編集部》

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