【D1 第4戦】決勝…03年王者今村陽一が伏兵廣田友和を下す

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D1グランプリの第4戦が、6月28・29日に岡山国際サーキットで開催された。初開催の地を制したのは、03年王者の今村陽一(BOSS シルビア)。

今回、ルール改正が行われ、予選と単走1回戦で車速が得点に加味されないことに。従来は得点が同じ場合は車速で順位付けを行っていたが、スピード重視の傾向を招くということで、今回の判断に至った。同点の場合は、2番目によかった得点で順位付けを行い、当落のボーダーラインに限っては、今シーズンの獲得ポイントによって順位付けを行うことが決定している。

今回使用された審査区間は、メインストレートから第2コーナーのウィリアムズまで。ストレートが含まれるため、決勝日ベスト8の頃までレインという悪条件だったが、平均進入速度が180km/h台、中には150mにも及ぶロングドリフトなど、富士スピードウェイ、オートポリスと並ぶ高速バトルとなった。

単走1回戦は、初めてゼッケン1を背負った(D1では、毎戦ランキングに従ってゼッケンが変わる)手塚強が姿を消す波乱の展開。ランキングトップのプレッシャーがあったようで、20位と沈んだ。

追走トーナメントでは、伏兵のゼッケン22・廣田友和(AS-MORI '08 ヴェロッサ)が快進撃。07年3位の末永正雄らすべて自分より上のランカーを破って決勝に進出した。もう一方のブロックでは、今村が現在2位の野村謙、同3位の斉藤太吾らを破って決勝へ。

決勝はサドンデスに突入し、追走の今村がアウトから先行の廣田を抜き去るという驚異的な走りを見せ、アドバンテージを獲得。ポジションを入れ替えての勝負では、先行の今村が廣田を突き放し、優勝が決定した。これにより、今村はランキングでも9位から一気に3位に浮上している。

次回、第5戦からはいよいよ終盤戦。大分県オートポリスで8月2・3日に開催される。ランキングは、トップの斉藤以下、8点差に5人がひしめく混戦状態となっており、毎戦気の抜けない状況に突入している。

《デイビー日高》

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