トヨタ自動車は、7月7 - 9日の期間開催される「北海道洞爺湖サミット」にハイブリッド車など、78台を提供すると発表した。
北海道洞爺湖サミットでは、地球温暖化対策を含めた環境問題が主要テーマの一つとして取り上げられる。政府はその準備・運営にあたっても、可能な限り環境への配慮を行う方針。
今回の車両提供は、政府からエコカー提供の要請を受けたトヨタが、政府の方針に賛同し、同サミットに協力する。
各車両は、サミット参加各国の政府関係者の移動、政府・報道関係者の送迎や、サミット会期中に国際メディアセンター内に設置される環境ショーケース(環境に関する展示・デモンストレーション)における次世代自動車の試乗用として使用される。
車両の内訳は、各国政府関係者の移動用として、レクサス『LS600h』/『LS600hL』11台、『クラウンハイブリッド』15台、『エスティマハイブリッド』43台、政府・報道関係者の送迎用として、水素で走る燃料電池ハイブリッド車『FCHV-BUS』5台、環境ショーケースにおける試乗用として、家庭用電源からも充電でき、電動走行が可能な『トヨタプラグインHV』1台、パーソナルモビリティ『i-REAL』2台、『トヨタFCHV-adv』1台を提供する。
また、これら車両以外にも、環境ショーケースにおける技術展示物として、燃料電池車両に使用している自社開発の「高圧水素タンク」や「定置式燃料電池」を出展する。
同サミット前に青森県で開催されるG8関連のエネルギー大臣会合や沖縄で開催される科学技術大臣会合でも、これら環境自動車の一部を提供する。