ジャガーのミドルレンジを担う新型車『XF』がラインアップに追加された、ポジション的には『Sタイプ』の後継となるが、コンセプトや内外装のデザインは今までのジャガーにはなかった斬新なものとなっている。
ジャガージャパンマーケティング部の中根知彦さんは「XFは従来のSタイプと同じようにメルセデスベンツ『Eクラス』やBMW『5シリーズ』をライバルとするモデルですが、それらとは異なるまったく新しいコンセプトを打ち出した真のスポーツサルーンを目指して開発されました」
「具体的にはクーペのような流麗なスタイリングや、革新的なシフトバイワイヤーを用いたロータリーシフトドライブを採用するなど、業界をリードする新装備を積極的に採用しています」
「XFは特定のブランドに固執しない、スタイリングを重視したクルマ選びをするユーザーに幅広く訴求できると思っています。Sタイプの購入層は主に50歳代の方が中心でしたが、XFは40歳代をコアターゲットに見据えて、新しい顧客層の獲得も図りたいと思っています」とコメント。
実際にXFのスタイリングやシフト操作のインターフェイスなどには、今までのアッパーミドルセダンにはなかった新しさがある。そのうえで、伝統的に使われてきたウッドパネルや上質な本革を贅沢に組み合わせることで、ジャガーらしい高級感を演出している。
確かにXFのコンセプトなら、今までのジャガーファンから新しい顧客層まで、幅広い人にアピールすることができるに違いない。