山陽特殊製鋼が発表した2008年3月期連結決算は、売上高が前年同期比18.3%増の1684億円と、2ケタの増収。営業利益は同23.6%減の139億円となり、大幅減益となった。
自動車、産業機械、建設機械向けの特殊鋼熱間圧延鋼材の増価、販売価格のアップで大幅な伸び率となった。しかし、収益面では鉄スクラップ価格などの高騰、資材価格の上昇、減価償却費の増価で経常利益は同27.7%減の129億円と大幅減益だった。当期純利益は同16.5%減の72億円だった。
2009年3月期連結決算業績見通しは、売上高が同30.6%増の2200億円と大幅増収を見込んでいる。しかし、営業利益は同25.2%減の104億円、経常利益が同23.0%減の100億円、当期純利益が同17.0%減の60億円と収益率が悪化、減益となる見通し。