ジヤトコは、メキシコ現地法人であるジヤトコ・メキシコ(JMEX)に第2生産ラインの稼動を開始した。第2生産ラインの立ち上げによりJMEXの生産能力は年産70万台に拡大した。
同社は、初の海外生産拠点として2003年4月にメキシコにJMEXを設立した。JMEXでは2005年11月以来、アルミ鋳造プラント、ケース、ギア、プーリーの機械加工ライン及び熱処理ラインが併設され月産能力3万5000台の第1生産ラインが稼動している。
第2生産ラインと併設のケース、ギア、プーリーの機械加工ライン、熱処理ラインの稼働によりJMEXの月産能力は2万3000台増加する。
同社は環境対応技術のひとつであるCVTのグローバルな需要拡大に対応するため、新世代CVTの生産能力拡充を図ってきた。新設の第2生産ラインは年間30万台を生産する見込みで、JMEX全体の年間生産能力は70万台に引き上げられる。
第2生産ライン増設に伴い、建屋増築、生産設備などに約2億ドルを投資した。また、JMEXは、生産能力拡充に伴って従業員数を現在の1000人から1350人に増やす予定だ。
JMEXは、クライスラー、北米日産、メキシコ日産に製品を納入している。