三井造船は、鈴与から清水港新興津埠頭および袖師埠頭向けにエンジン最適制御省燃費型ヤード用コンテナクレーン「トランステーナ」各1基、合計2基を受注したと発表した。今年9月に稼働する予定。
今回受注したコンテナクレーンは、国内で初めてのアイドリング制御システムを搭載し、従来型に比べて燃料消費量・CO2の排出量を最大30%程度低減できる。コストパフォーマンスが高く、低振動、低騒音を実現した省燃費型だ。
アイドリング制御システムは、鈴与の技術協力を得て開発したもので、コンテナ積卸時の負荷に応じて発電機用エンジンの出力を制御させる装置で、待機運転時に発電機用エンジンの出力を最小限に抑える。
また、アイドリング制御システムは、レトロフィット(後付け)も可能。鈴与は今回発注の2基に続き、既存機にもアイドリング制御システムの搭載を計画している。
三井造船は、昨年末に燃料消費量、排ガス量、騒音などを削減した、次世代型のハイブリッド型トランステーナを開発、納入し、さらに今回のアイドリングエンジン最適制御システム搭載型トランステーナの製品化により、ユーザーの幅広いニーズに対応し、環境に優しい荷役機器を提供するクレーンメーカーを目指すとしている。