トヨタ自動車、中国共産主義青年団中央、中華全国青年連合会(全青連)は、共同で創設した「中国青年トヨタ環境保護賞」の2007年度表彰式を北京の人民大会堂で実施した。
同賞は「みんなの地球、みんなの責任」をテーマに、中国の青年層を対象に、環境保護活動の提案を募集し、優秀プロジェクトを選定・助成するプログラム。受賞者には、環境保護活動のための奨励金や、日本への研修旅行の機会が与えられる。トヨタは同賞に対し、2005年度から3年間にわたって、毎年350万元(約5000万円)を提供してきた。
2007年度は中国の環境専門家、環境関連記者などで構成する選考委員会が、中国全土から寄せられた270件の応募の中から、「トヨタ特別賞」1件、「一般助成賞」10件、「貢献賞」20件を選定した。トヨタ特別賞を受賞したのは「省エネ・排出削減と持続可能な発展 学校・社会行動プロジェクト」で、北京教育科学研究院が、指定する100のモデル校の学生と周辺コミュニティに対し、省エネ・排出削減についての教育を実施し、環境問題への意識啓発を図る。
表彰式には、政府関係者、全青連幹部、トヨタ関係者など、約150人が参加した。
トヨタは「環境保護」「交通安全」「人材育成」の3つの分野を中心に社会貢献活動を幅広く行ってきた。中国では「環境保護」分野で、今回の中国青年トヨタ環境保護賞のほか、砂漠化防止に向けた緑化活動などを実施している。