【GARMIN zumo550 使ってみた (3)】使い込むほどに沸く愛着と考え抜かれた使い勝手

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グローブを付けたままで快適操作

zumo550をバイクに取り付けてツーリングに出かけた。まず取り付けだが、バーハンドルにベースを固定するようになっており、非常に簡単。電源の配線を入れても10分程度の作業だ。バーハンドルでないバイクでは、クラッチあるいはブレーキレバーのブラケットにベースを固定できるようになっている。

付属の取り付けアームは2か所のジョイントがあり、設置の自由度が高い。それだけに強度が心配だったが、意外に丈夫で取り付け後も緩んだり振動することは一切なかった。一般にバイク用ナビでは脱落防止ストラップを併用するものだが、本機ではその必要はないだろう。

さっそく目的地を設定して走ってみる。ここで早くも感心したのは操作性だ。グローブを付けたまま操作できるという宣伝文句に偽りはなく、快適に操作できる。タッチパネルで表示されるボタンが大きく、電話番号入力も苦にならない。

つぎはナビにとって重要な地図の見やすさ。これが意外にも分かりやすい。シンプルに徹した表示が効果的なのだ。画面上部に道路名が表示されるのも便利で、「次は国道1号線に出るんだな」ということがすぐ分かる。これが分かれば道路標識で1号線を探すといったこともでき、主要国道を乗り継ぐことの多いバイクツーリングにぴったりのガイド方法だ。

測位精度もバイク用ナビとしては最高レベル。速度を上げると自車表示が若干遅れ気味にはなるが、実用上困るほどではなく、GPSのみの測位としては優秀だ。また、ルートを外れた場合なども素早く追従し、迷いを見せることはなかった。

◆随所に感じる完成度の高さ 愛着を持てるレベルに達している

今回の取材でzumo550をたっぷり使ってみたが、使うほどによく考えてあるなと感じた。たとえばバイクを離れるときは盗難防止のためにも本機を外して持っていかなければならないが、その脱着操作も本当にやりやすい。本体サイズにしてもバイク用として不足なく、かつ持ち歩きが苦にならない大きさだ。こういった使い勝手は間違いなくバイク用ナビの中で飛び抜けて一番だ。Bluetoothによる音声ガイドやハンズフリー通話、それにガソリン残量を擬似的に表示する機能なども、十分に実用的と言える。

また、GARMINの製品はどれもそうだが、がっちりとして頑丈なボディもバイクによく似合う。煮詰められた機能とあわせて、よくできた腕時計やカメラのように愛着がわいてくるレベルの質感を持っている。

全体的に完成度の高い本機だが、改善を希望したい点もある。それはルート表示の部分だ。目的地を検索してもルート全体は自動的に表示されないので、どの経路を通るのかが一見して分からない。目的地設定後に画面上部の道路名の案内表示をタッチすれば経路が一覧で表示され、ルート全体地図を見られるのだが、ここで表示される選択ルートは緑一色なので、ルートを示すラインが高速道路と一般道で色分けされていると親切だろう。

◆パソコンに軌跡を転送 グーグルアースに表示してみる

zumo550では、軌跡ログPCへ保存することも可能。やり方は二通りあって、一つは本機をパソコンにつなぎ、本体内のメモリからGPXファイルをコピーする方法。もう一つはデータ共有機能を利用する方法だ。データ共有機能を使う場合は軌跡ログをいったんルートに変換してからエクスポートする必要がある。

どちらのやり方も慣れれば面倒というほどでもなくなる。データファイルは汎用性の高いGPX形式なので、いろいろな地図ソフトに読み込める。ここではグーグルアースに読み込んで走ったルートを表示させてみた。ツーリングの思い出を残すのにこれ以上の方法はない。

《山田正昭》

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