衝突を繰り返したバス、運転手が意識不明になっていた

自動車 社会 社会

6日夕方、北海道釧路市内の市道を走行していた大型観光バスが路外に逸脱し、道路左側に設置された道路標識に接触する事故が起きた。運転手は意識を失っており、これに気づいた乗客がサイドブレーキを引いて停止させた。

北海道警・釧路署によると、事故が起きたのは6日の午後4時ごろ。釧路市阿寒町阿寒湖温泉4丁目付近の市道を走行していた大型観光バスが路外に逸脱。道路左側に設置されていた道路標識に接触した。バスは標識への接触後も止まらず、約100mをゆっくりとした速度で走行。その後に停止したが、今度は滑るようにして後退。後続のクルマに衝突している。

異変を感じた乗客が運転席を眺め見たところ、51歳の男性運転手は意識を失って倒れこんでおり、この乗客がサイドブレーキを引いてバスを停止させた。バスの乗客11人と、衝突された後続車の2人にケガはなかった。運転手は意識不明の状態で近くの病院に収容されたが、命に別状はないという。

バスはホテルの送迎用で、JR帯広駅を出発。阿寒湖温泉への到着寸前に事故を起こした。途中区間でも蛇行していたという乗客の証言もあり、警察では運転手が体調不良の状態で運転していた可能性が高いとみて、バス会社の関係者から勤務状態などについて事情を聞く方針だ。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース