昨年10月に愛知県新城市内で発生した自転車と歩行者の衝突死亡事故について、愛知県警が4日までに自転車に乗っていた17歳の少年を重過失致死容疑で書類送検していたことがわかった。安全確認の怠りなど、自転車側の過失責任が大きいと判断されている。
愛知県警・新城署によると、問題の事故は2007年10月5日深夜に発生している。新城市平井の市道で犬の散歩をしていた67歳の男性に対し、対向してきた17歳少年の乗る自転車が衝突した。自転車は男性の正面から衝突。男性は頭部強打などが原因で死亡している。
少年は警察の調べに対して「衝突直前まで男性には気づかなかった」と供述。さらに調べを進めたところ、この少年は現場付近の下り坂でブレーキをほとんど掛けない状態のまま、自転車としてはかなり速い速度で走行していたことがわかった。
警察では事故の原因がスピードの出しすぎと安全確認の怠りにあったものと判断。被害者が死亡していることもあり、自転車側の過失責任が大きいとして、この少年を重過失致死容疑で書類送検したという。