サービス開始から10年を迎えたPC向け地図サービス「MapFan Web」

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サービス開始から10年を迎えたPC向け地図サービス「MapFan Web」
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電子地図サービスの草分け

Google Mapsの登場、TomTomによるTeleAtlasの買収、それに続くノキアによるNavteQの買収など、このところ地図業界は巡る動きが活発化している。その中で独自の存在感を放っているのがインクリメントPだ。

同社は、パイオニアの100パーセント出資子会社として1994年に設立されて以来、主にカーナビゲーション用の地図やソフトウエアの開発をおこなってきた。そのiPCの地図サービスが「MapFan」(マップファン)。1995年にはパソコン用電子地図を発売、電子地図の草分け的存在ともなった。

その後iPCは、「MapFan」ブランドでの地図サービスを矢継ぎ早にリリース。1997年にはインターネット生活地図サイト「MapFan Web」を開始。2000年にはNTTドコモのiモード公式サイト「iMapFan」を開設、さらに04年には携帯3キャリアの公式コンテンツを立ち上げ、06年にはドコモのGPS搭載端末向けのケータイカーナビサービス「MapFanナビークル」を発表するなど、次々と新しいサービスを打ち出している。

◆「地図をつくっている会社ならではのサービスを」

iPCのサービスの特徴は、「単に地図を見せる」にとどまらず、「生活に役立つ地図サービス」を目指している点。とりわけ、住所や駅名の地図検索サービスとして始まったMapFan Webには、他の地図ポータルにはない、独自のサービス群が特徴だ。

その一例を挙げると、ドライブルート検索はもちろん、指定したポイント周辺の地図をPC、カーナビやケータイにメールで送れる「ここです!メール」、お気に入りの場所を記録できるPOIサービス「ココメモ」、テレビ番組で紹介されたスポット情報を地図上に表示できる「テレビdeみ〜た」、ブラウザを立ち上げることなく地図を検索できるガジェットなどなど。さらに、観光名所やイベントを独自のテーマで取材し紹介する「観光楽地図」、全国のドライブコースのオンボード映像を楽しめる「ツーリングビュー」といったユニークなコンテンツも用意している。また、3月6日には都内の主要交差点30か所の映像が見られる「交通FLASH」をリリースしたばかりだ。これらMapFan Webの各サービスは会員登録さえすればすべて無料で利用できる。

iPC第二商品本部第三商品企画営業部の長谷川あゆみさんは「地図をつくっている会社は限られていますから、開発に当たっては実際に地図をつくっている会社ならではのサービスを意識しています」と述べる。各サービスの機能強化も順次進めていくとのことだ。

《レスポンス編集部》

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