パナソニックサイクルテックから3月に発売されるカスタマイズ電動自転車『チタンフラットロードEB』。発表会場(14日)となったパナソニックセンターセンター東京の広い駐車場を利用した試乗コースで走ってみた。
チタンフレームの採用によって強度が飛躍的に増し更なる軽量化が進んだ。カタチは7万 - 8万円台のオールラウンダータイプと同じような印象だが、電動ユニット付にもかかわらず重量は軽い。総重量は15.7kgだ。フロントフォークのカーボンファイバーが高級感を漂わせているものの、存在感は地味である。
だが、ペダルを踏み始めるとその洗練されたかっちりした乗り心地と、低速時のスムーズで強力な加速感に驚かされる。予想はしていたものの、パワーアシストの強弱に全く違和感が無いのだ。24km/hでパワーがカットされるが全く気にならなかった。このあたりの制御技術はパナソニックの得意とするところだ。チタン製フレームは振動の少ない優れた乗り心地を追求したためでもある。
価格は、全てオーダーメードのためスタンダードタイプで約59万円、オプションパーツに凝れば70万円を超える。インターネットで詳細な仕様と注文を受け、本社工場で完全組み立て後梱包し、顧客に配送される。大手企業としては手間のかかる前例の無い試みにチャレンジしている。内容からすると妥当な値段設定か。