昨年11月、東京都渋谷区内の都道で発生した自転車と歩行者の衝突事故について、警視庁は18日、自転車に乗っていた47歳の女を重過失致死容疑で書類送検した。事故は安全確認の怠りと、自転車としては過大な速度が原因で発生したとみられている。
警視庁・渋谷署によると、問題の事故は2007年11月19日午後に発生した。JR渋谷駅前(渋谷区渋谷2丁目付近)の都道交差点で、道路を横断しようとしていた75歳の女性と、青山方面から坂を下ってきた自転車が衝突した。
女性は自転車に弾き飛ばされるようにして転倒。近くの病院に収容されたが、事故から約11時間後に脳挫傷などが原因で死亡している。
自転車に乗っていたのは47歳の女。事故当時は「40歳」と主張し、名前の読み方も変えていたという。女の乗る自転車は衝突直前に30 - 40km/hまで加速。信号変わりのタイミングで交差点に進入してきたとみられている。
調べに対して女は「ブレーキを掛けていたので速度はそんなに出ていない」、「衝突直前に注意喚起を行った」と主張しているが、これを否定する目撃証言も寄せられている。警察では女の過失は相当なものと判断。18日までに重過失致死容疑で書類送検した。