60万円で身代わり出頭を要請 男を逮捕

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昨年12月、東京都新宿区内の都道で酒酔い運転を原因とする追突事故を起こし、相手方に軽傷を負わせたまま逃走していた25歳の男を危険運転致傷などの容疑で逮捕した。男は知人の紹介で知りあった男に金を払い、身代わり出頭を要請していたという。

警視庁・新宿署によると、事故が起きたのは2007年12月22日の午前6時30分ごろ。新宿区新宿付近の都道で、交差点を左折してきた乗用車が交差道路で信号待ちをしていたタクシーに衝突した。双方のクルマは中破。タクシーを運転していた55歳の男性が打撲などの軽傷を負ったが、衝突してきたクルマはそのまま走り去った。

警察では軽傷ひき逃げ事件として捜査を開始したが、事故から1週間後の12月28日に34歳の男が「自分がやった」と出頭してきた。しかし、この男の供述内容は曖昧で、事故の状況も異なることから追及したところ、「知人の紹介で知りあった男に金を貰い、身代わりに出頭した」と自供。この男を犯人隠避容疑で逮捕するとともに、供述から依頼した人物を特定。埼玉県新座市内に在住する25歳の男を危険運転致傷や道路交通法違反、犯人隠避教唆容疑で逮捕した。

男は違反累積によって2006年6月に免許取消処分を受けており、無免許運転だった。また、事故当日は泥酔状態で、これらの発覚を恐れて逃走していたこともわかった。身代わり出頭の報酬は60万円で、このうち10万円を先払いしていたという。今回の取引まで2人には直接の面識がなく、警察では仲介した人物からも事情を聞く方針だ。

《石田真一》

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