住友金属工業は、国内の全ての顧客向けのシームレスパイプについて、15%の値上げ交渉を開始したと発表した。値上げは4月製造分以降のシームレスパイプ。
同社では、需給がタイトな中、国際比価および安定供給を図る上で、価格改善が必要な状況にある。さらに2008年度には、鉄鉱石、石炭の主原料価格、合金鉄などの副原料価格、海上運賃などについて、上昇が見込まれているためとしている。
シームレスパイプは2008年度も、輸出については、エネルギー関連向けの旺盛な需要が見込まれる。国内についても、建設機械、産業機械、プラント関連向けを主体に引き続き需要は旺盛で、顧客から強い増量の要望を受けている。
一方、同社のシームレスパイプの生産能力は、こうした国内外の需要には十分に対応できない状況にある。