21人死傷の衝突、原因はタバコ

自動車 社会 社会

2005年11月、岩手県雫石町内の国道46号で21人が死傷する多重衝突事故を起こしたとして、業務上過失致死傷の罪に問われた46歳の男に対する初公判が16日、盛岡地裁で開かれた。男は起訴事実を認めている。

問題の事故は2005年11月18日午前に発生した。雫石町御明神赤渕付近の国道46号線で、道路工事による車線規制によって発生した渋滞の車列に対し、後ろから走ってきた普通トラックが追突。追突によって押し出されたトラックが対向車線側に逸脱し、対向車線を順走してきた大型観光バスと正面衝突するなど、車両5台が関係する多重衝突に発展した。

この事故でバスと正面衝突したトラックの運転者が死亡。バスの乗客乗員21人が骨折や打撲の重軽傷を負った。追突したトラックを運転していた43歳(当時)男の脇見運転が事故原因と判明。後に業務上過失致死傷の罪で在宅起訴されている。

16日に盛岡地裁で開かれた初公判で、被告の男は起訴事実を認めた。続いて行われた冒頭陳述で、検察側は「被告は運転中、助手席側に置いてあったタバコを取ろうとして脇見運転となった」と指摘している。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース