今年、県内初の死亡事故は…愛知

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交通事故死者数3年連続日本一という悲しむべき記録を更新している愛知県で、今年初の死亡事故。8日午後6時20分頃、愛知県日進市藤枝町奥廻間の市道を横断中の、すぐ近くに住む女性(74)が、同市栄町1の会社役員(69)が運転する乗用車にはねられた。現場は前日進市長宅のすぐ目の前だった。

近所の住民は、危険を感じていたと話す。「市道が開通する前から、団地をスピードを出して通り抜ける車で困っていた。新しくできた道は、もっとスピードが出ている」。

現場付近は区画整理事業が進行中で、市道も昨年開通したばかり。市道は最寄の名鉄豊田線米野木駅から同市の中心地に向かって約2km以上の直線が続く。単調な直線路はスピードが上がる上に、運転者は周囲への注意が散漫になる。

事故の誘因はそれだけではない。新道のルートは、40年前にできた2つの団地を分断する形で伸びる。住民にとっては庭先に出るつもりの道だが、新しくできた道は片道1車線ながら制限速度50km/h。通過する車両はバイパスを走っているような錯覚に陥る。市道に対する認識のギャップが埋まらなければ、事故は再び起きる可能性がある。

「信号でもつけてくれるといいのにね」という住民の声も聞こえる。通行の利便性は確保することも大切だが、同時に交通弱者を保護する視点が、交通行政に欠けていたのではないか。
《中島みなみ》

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