トヨタ自動車の渡辺捷昭社長は25日、名古屋市で定例の年末会見を行い、2008年の生産・販売計画などを発表した。
ダイハツと日野自動車を含むグループの世界販売は07年実績見込み比で5%増の985万台、また世界生産は同じ5%増の995万台としている。
世界販売のうち国内は横ばいの227万台、海外は7%増の758万台とし、中国など新興市場を中心とした海外での販売増で成長を確保する。
一方、世界生産も先週立ち上がったロシア工場や中国・アジアなど新興市場で増加、海外は8%増の474万台を計画している。国内は2%増の521万台を計画。
07年の世界生産見通しは前年比5%増の951万台で、米GM(ゼネラルモーターズ)を上回って世界一となるのが確実だ。トヨタ単体の生産は国内が423万台(1%増)、北米を中心とした海外が431万台(11%増)と初めて海外が上回った。
渡辺社長は08年を迎えるに当たり、「第1に品質であり各部門で品質向上の活動を強化していく」と指摘した。世界トップというポジションに立つものの、「質優先」で臨む考えを改めて強調した。