ホンダは、航空エンジン事業統括会社のホンダ エアロ インクが米国ノースカロライナ州バーリントン市で、現地時間の11月28日午前10時から、新社屋と小型ターボファンエンジンの生産工場の鍬入れ式を行った。生産開始は2010年後半の予定。
工場は、騒音やエミッション面で環境に配慮して建設する。工場の建屋面積は約5400平方メートルで、テスト区画とオフィススペースを合わせた総建屋面積は約9500平方メートル。総投資金額は2700万ドルで、立ち上がり後、約1年以内に従業員70人体制で年産200基の生産を目指す。
世界のビジネスジェット機市場は年間約800から1000機と言われ、大多数を米国が占める。また、米国でのチャーターやエアタクシービジネスの拡大で、ベリーライトジェットと呼ばれる従来よりも小型のビジネス機が、総市場をさらに押し上げると見込まれている。 ホンダでは「需要のあるところで生産する」ポリシーのもと、米国に航空エンジン事業の拠点を設ける。
ホンダは最初の量産エンジンとして、独自開発したHF118をベースに、ゼネラル・エレクトリック社と共同で改良を加えたHF120を計画する。軽量かつ高出力で、規制を先取りした低エミッションを持ちながら、クラストップの低騒音性と低燃費を実現し、5000時間というクラス最長のオーバーホール間隔を持つ。