【ロサンゼルスモーターショー07】デザインチャレンジ、優勝はVW

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毎年LAオートショー(ロサンゼルスモーターショー)期間中に行われる「LAデザインチャレンジ」。テーマに沿ったデザインがパネルで審査され、最優秀作品が発表される。

今年のテーマは「ロボカー2057」。8社の自動車メーカーのデザインスタジオが参加し、50年後の未来の自動車の形を生み出した。

どの作品もユニークな未来のビジョンを提供しているが、その中で最優秀とされたのがフォルクスワーゲン社の『スリップストリーム』。ユニークなスタイリングの車の中に、個人生活、仕事、技術革新と新しいアイデアを盛り込んだ欲張りなコンセプトだ。

スリップストリームは2輪でティアドロップ型のポッド。従来の車の5分の1ほどのサイズで、直立した形で移動する。フリーウェイ走行時は水平にポジションを変え、空気抵抗を少なくして移動する。リア部分のフィンで揚力を得て、飛行機のように空中を移動するため、最高速度は250マイル/h=400km/h。またボディはソーラーパネルを組み込んでいるので移動しながら充電することができる。

チーフデザイナーのデレク・ジェンキンズ氏は、このデザインを採用した理由について、「50年後の世界は人口が増え、交通渋滞も頂点に達している。そこでVWでは車のサイズを最小限に、しかしフリーウェイ走行も理にかなった、全体としてのフットプリントがミニマムな車をイメージした」と語る。

実用的かつ環境問題にも配慮し、将来可能と思われる技術をふんだんに盛り込み、さらにデザインもスマート、というのが選考の理由だ。50年後、本当にこんな車が登場しているかも、と誰もが納得できる具体性、理解のしやすさが大きな評価ポイントかも知れない。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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