トヨタ『カローラルミオン』のインテリアもまた、エクステリア同様にユニークなデザインにまとめられている。水平基調のインパネの中央には丸型4連のアナログメーターが並んでいる。そしてインパネ下の操作しやすい場所に、ゲート式シフトレバーが設置されている。
カローラルミオンのチーフエンジニアを務めた藤田博也さんは「ルミオンのインテリアは身体が包み込まれるようなリラックスできる空間を目指しました。ウインドラインを高めに設定することで包まれ感を演出し、高い天井などで室内空間を広げています」という。
「また、インパネは積層構成した立体をずらしたようなユニークなデザインを採用しています。その上でセンタークラスターパネルには、光沢のあるシルバーパネルを採用して質感を高めています」
ルミオンのインテリアは高い包まれ感があるものの、広々とした雰囲気がある。9スピーカーのオーディオや、青色LEDを装備した天井イルミネーションなど、bBを彷彿とさせる面白アイテムも用意されている。
ただし、アナログのセンターメーターは少し遠い場所にあるのにサイズが小さく、視認性はあまりよいとはいえず、グローブボックスやインパネまわりの収納スペースにも、とくに実用面での工夫は見られない。ユニークなインテリアだが、使い勝手は平均レベルといった感じだ。