クインランドが民事再生手続き…負債総額203億円

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クインランドは18日、大阪地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行い、受理された。同日付で保全管理命令が発令された。負債総額は約203億円。

同社は、1996年5月に設立、自動車買取専門店や中古車販売店の運営をはじめ、インターネットを利用した自動車売買業などを経て、2000年からは、ウェブサイトの構築・製作支援のコンサルティング業務に本格的に参入、DMES(デジタル・マーケティング・エンジニアリング・サービス)事業を中心にして事業を展開してきた。

しかし、2005年6月決算以降、業容拡大と新規事業進出のため、積極的なM&A戦略を推進する過程で投下した資金の回収が予定どおりに進まなかった結果、有利子負債が固定化し、財務状況を圧迫する状況に陥った。

2006年7月期決算以降、周辺事業の整理とDMES事業への経営資源の集中、子会社及び資産の売却による借入金圧縮を中心として財務健全化に向けた施策に取り組んできたほか、今年3月には、金融機関を対象に、東京地方裁判所に特定調停手続の申立てを行い、事態の打開を試みたが、合理的な弁済計画案を提出できなかった。

こうした状況下、自力での事業継続は困難と判断、民事再生手続開始の申立てを行った。

《レスポンス編集部》

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