豊田自動織機、液晶事業から撤退…ソニーとの合弁会社2社を統合

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豊田自動織機、ソニーは、モバイル機器向け低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイパネルを製造する合弁会社エスティ・エルシーディ(STLCD)とエスティ・モバイルディスプレイ(STMD)を12月1日に経営統合し、ソニーが主導する新会社を設立することで合意した。

豊田自動織機は2008年度末までに液晶事業から撤退する。

ソニーと豊田自動織機は1997年10月に、それぞれの得意分野を結集して低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイパネルを生産する合弁会社STLCDを設立、2005年3月には需要拡大に対応するため、第2の製造拠点としてSTMDを設立した。

今回、両社を経営統合して製造機能を一本化することで、効率的で迅速な経営を行い、競争力を強化する。今後はソニーが経営を主体的に運営する。

経営統合による新会社設立時の出資比率はソニーが86%、豊田自動織機が14%だが、2009年3月末までにソニーの完全子会社とする。

ソニーは中小型液晶ディスプレイ事業で従来以上に迅速な意思決定を行い、機動的な経営を目指す。豊田自動織機はリソースを自動車や産業車両事業に集中させるとともに、ディスプレイ生産で培った経験とノウハウを自動車事業に役立てる方針だ。

《レスポンス編集部》

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