インフィニオンテクノロジー、車載用大電流対応のトランジスタの量産開始

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インフィニオンテクノロジーズは、車載用として現在業界最高レベルであるドレイン電流が180A(アンペア)のパワーMOSFET(金属酸化膜電界効果トランジスタ)の量産を、世界に先駆けて開始したと発表した。

インフィニオンの長年にわたる自動車向け製品開発で培われた基礎技術と、早い段階で市場動向を見極めアプリケーション向けに技術の最適化を図ったことが、世界初の量産につながったとしている。

量産が開始された車載用180AパワーMOSFET「IPB180NO4S3-02」は、同社のパワーMOSFETファミリ「OptiMOS−T」に属する、耐圧40VのNチャネルMOSFET製品。最大の特長は、180Aの大電流と、25℃での標準値が1.1mΩ、最大値が1.5mΩという超低オン抵抗だ。

パワーMOSFETは大電流を取り扱うように設計されており、自動車の電子化が進むにつれ大容量化対応への要求が高まっている。大電流を実現するにはチップの抵抗だけでなくパッケージの抵抗も考慮し、トータルのオン抵抗を低減する必要があるが新製品では7本ピンのパッケージを採用、ソース端子を5本に増やし、オン抵抗を低減した。また、パッケージ内のボンディングワイヤにおいても、さらに大きな電流に対応できるよう、アルミワイヤーは直径500マイクロメートルを採用した。

この新製品は、自動車の大電流モータ駆動アプリケーション、特に電動パワーステアリングに最適としている。

《レスポンス編集部》

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