兵庫県警は17日、暴走グループの仲間同士で行われた口論の仲裁に入った警官に対し、体当たりをするなどの暴行を加えたとして、兵庫県篠山市内に在住する16−19歳の少年5人を公務執行妨害と傷害容疑で逮捕した。
兵庫県警・篠山署によると、事件が起きたのは今月1日の午前1時30分ごろ。「篠山市東吹付近の駐車場でバイクが暴走してうるさい」との通報が近隣住民から寄せられ、同署員3人が現場に急行した。
駐車場は同市内を拠点とする暴走グループの少年メンバー約15人がいたが、このうち数人が口論となった。駆けつけた署員はこれを仲裁しようとしたが、5人程度の少年から「お前、殴っただろう」などと言いがかりをつけられ、うち1人が故意に体当たりされるなどの暴行を受けて転倒。全治7-10日間の打撲を負った。
暴行が拡大する可能性もあったため、警官は応援を要請。周辺各署からの応援部隊を含め、双方が20人程度で睨み合う事態となった。警官に暴行した少年はトラブルが拡大する隙をついて現場から逃走したが、警察では同市内に在住する16−19歳の少年5人が容疑に関与したと断定。17日までに逮捕した。このうち4人は容疑を認めているが、残る1人は「知らない」と否認しているようだ。