タクシー運転手に腹を立てて殴打、タクシーも強奪

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福岡県警は8日、タクシー運転手に暴行を加え、タクシーを奪って逃走した28歳の銀行員の男を強盗致傷容疑で緊急逮捕した。男は泥酔しており、道を聞こうとした運転手の対応に腹を立て、暴行に及んだものとみられている。

福岡県警・小郡署によると、事件が起きたのは8日の午前1時40分ごろ。西日本鉄道(西鉄)小郡駅近くの路上に止めたタクシーの車内で、68歳の男性運転手が八女市内から乗車した客の男に対し、道を聞こうと声を掛けて起こしたところ、この男が激怒。運転手の顔面をいきなり殴りつけた。男はその後もシートを蹴るなどしたために男性は車外に避難したが、その後に男は運転席に乗りこみ、そのままタクシーを発進。現場から走り去った。

運転手から通報を受けた警察では強盗致傷事件として捜査を開始。「逃走した男は途中まで乗り合わせた別の客と勤務先とみられる銀行の話をしていた」と運転手が証言したことから、小郡市内にある銀行の寮を捜索。付近の路上に放置されたタクシーを発見。その近くで不審な行動をしていた28歳の男も見つけ、強盗致傷容疑で緊急逮捕した。

逮捕当時の男は泥酔状態。調べに対しては「目的地まで行かず、途中で起こした運転手に腹が立って叩いた」などと供述しているようだ。なお、男は乗車時に「とりああえず西鉄小郡まで行ってくれ」などと依頼。最終的な目的地は運転手に教えていなかったとみられる。

《石田真一》

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