クライスラー新体制発表

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北米トヨタ社長だったジェームズ・プレス氏の引き抜き、という驚きを業界に与えたクライスラーが、新体制を発表した。

会長兼CEOのボブ・ナルデリ氏は変わらず、プレス氏は副会長兼社長に就任する。プレス氏の職責は北米での販売、国際販売、グローバルマーケティング、製品戦略、保守・修繕・パーツ供給など多岐に渡る。

またトム・ラソーダ氏もプレス氏と同じ、副会長兼社長職で、職責は生産、調達、供給、従業員関連、グローバルビジネスデベロップメント、渉外など。

ナルデリ氏は今回の人事について、「プレス氏は自動車業界でもっとも成功した人物の1人であり、彼を迎えることでクライスラーは供給のスペシャリスト、ラソーダ氏と需要のスペシャリスト、プレス氏という両輪を持つことになった」と語っている。

一方プレス氏は古巣のトヨタについて、「30年以上をトヨタ社員として過ごし、そこで受けた恩恵に感謝している。その経験を活かし、クライスラーを本当のアメリカのシンボルとして復活させる手助けをしたい」とコメントした。

プレス氏が在籍した間にトヨタはアメリカでの年間販売台数が10万台のメーカーから、アメリカ第二のメーカーへと成長した。プレス氏はディーラーとの密接な関係作りなど、販売面での業績が大きく評価されている。

プレス氏はクライスラーの役員会だけではなく、親会社であるサーベラスの役員にも名を連ねることになり、今後の手腕に期待が集まっている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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